面白そうな本を借り、
雨ふりなので、
一気に読んでしまいました。
「10000回生きたねこ」の作者で、
この絵も彼女の絵とすぐ分かりますが、
本は読んでませんでした。
この本を読んで、「ねこ」の絵本も
読みたいし、他の作品も
読んでみたいと思と思うほど
個性的な文体です。
「シズコさん」は母親で、
母と呼べず「シズコさん」言う固有名詞の題名です。
内容は、読んだ人と意見交換したいくらい、
彼女の心の中を覗くような深いものです。
読む人によって意見が違うでしょうね。
私は娘と母を経験し、母役の方が長いので、
子供が居ないような片付いた部屋
ばっちりの化粧の身だしなみ、
手作りのマヨネーズやおやつ、お客のもてなし・やりくり
刺繍などの入った手作りの洋服・・・・
こんな立派な母親がどうして彼女には受け入れられなかったのだろう
彼女の文章の様な性格がぶつかり合ったのでしょうか。
乳癌で亡くなる少し前に書かれた本の様ですが、
正直で堂々として、二人に一人はがんになるからと前向きに生きたようですね。
>>母を愛せなかった自責、母を見捨てた罪悪感、そして訪れたゆるしを見つめる物語。
と、ありましたが、
考えさせられました。
私たちの母の時代はこんな母親(凛とした)が多かったようにおもいます。
返信削除チャラチャラとした薄っぺらな愛なんて表にださなかったのでは、淡々とすごいことをいとも簡単してのけて平然としていたような気がします。たとえ子にワンピースを作ってあげる若き母親でも自分がどんなに大変かみとめろなんて言わなかった気がします。