2/02/2016

読書


「花の生涯」を読みたい~と大声を出したら、
図書館で借りて届けてくれました。
貸出期間2週間を姉と二人で読み切るので、またまた超特急です。

前作の奸婦「たか女」はやはり妖艶でしたたかな間者としてこの時代を生きたようですね。
一度結婚した多田一郎は前作とは全然違う登場人物になっていて
彼女の息子となっていた「帯刀」も多田の連れ子のようでした。
船橋聖一の本は史実に基づいて文献の記載もあり、
ハリスとの開国のことも詳しくありました。
「直弼」は正しい事実と認識したら誰をも顧慮しない強い性格で、
大老就任の日より覚悟を決め臨まれたようで、
日本中から「売国奴」と呼ばれたのもみな承知の上での決断だったようで、
「奸吏」と呼ばれた「主膳」との出会いも運命だったのでしょう。
「人間はおのれの意思通りに歩いているつもりでも、
いつの間にか時代の潮に行く手を決められてしまう」と語っていたそうです。
安政の大獄は、悲惨過ぎたと声も上がるようで、
優秀な人材が失われたのはいつの時代も残念ですが、
開国が遅れたら今の日本はどうなっていたのでしょうか・・・・
彦根に嫁いだ友人にお国での「井伊直弼」の存在をきいてみたいです。

たか女はやはり「奸婦にあらず」のようです。
口を割らず、三日三晩生きさらしの刑にされたが、
失うべき命を保ち仏門に入り、明治の世まで生き67歳で天寿を全うしたそうです。
読み疲れた疲れた~。

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