2/14/2016

読書


古い本ですが、
ひところ話題になり、出会えば読んでみたいと思っていた本が回って来ました。
なかにし礼さんの「兄弟」です。
「死んでくれて ありがとう」
「万歳を叫んだ」とショッキングな見出しに興味がありました。
TVで見るダンディーな「なかにし礼」さんからは想像もつかない言葉だったので・・・、

戦後、父を亡くしすべてを失って家長としてのプライドだけで、
小説の中にも出てこないような、
強烈な天性の詐欺師?の兄の遊興費や自称実業家としての何億もの借金を
破産寸前まで追い込まれながらも払い続けて来た作者の実話なので
歯がゆさと肉親の情の深さなど恐ろしいものを感じました。
亡くなった後、気持ちの残っているうちにと書き始めたようですが、
書いているうちに気持ちが浄化されてきたとありましたが、
私には想像もつかない次元の兄弟愛ですが、時がそうさせるのでしょうか・・・・
やはり、作詞家作家なので文章は読ませるものはありました。
この本を手にした時、題名を見て慎太郎の「弟」の本を思い出しましたら、
末尾に、やはり二人の対談が載っていました(^-^)
裕次郎のファンでもあるので、やはり豊かな時代を生きて来た兄弟の方が
読後感が良かったです。

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