3/14/2014

読書



春らしい装丁の本を貸して頂きました。

作者は女性かと思うほどの優しいまなざしで、
戦国の世の政略結婚においても、幸せに過ごした女性達が書かれていました。
一話は、朝鮮出兵の為に出来た肥前「名護屋城」での
秀吉とキリシタン妻の対決、物語とはいえ
九州の女性・信仰のある人は凛としていると感じます。
名護屋城は大きなお城で、そうそうたる武将の陣屋もあったそうで、
知りませんでした。

有馬晴信に嫁いだキリシタン妻、
「細川ガラシャ」を見捨てて逃げたと言われる
嫁千世(前田利家の娘)の心に秘めた話
 徳川頼宣に加藤清正の槍を持って嫁いだ娘
八十姫(九(苦)がないようにと名づけたそうです)その槍の秘話 
鍋島直茂 の妻と猛母姑の間の学ぶべき言葉の意味、
伊達家から格下の立花家へ嫁して、
嫁ぐ前からの約束事、伊達家内紛を治めてもらったことなど、
このご時世に夫の大きな愛情で、
夫婦仲の良い気持ちの良いお話で自然と顔の緩む読後感です。
交通手段の悪い中の「御輿入れ」とは大変だったことでしょうね。

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