9/04/2013

ヨーロッパ退屈日記


「伊丹十三と宮本信子」の
再放送のTV番組を見た日に、この本が届きました。
アナウンサーが、宮本さんに
「伊丹さんとの暮らしは大変だったでしょう」と聞くと、
「大~変でした!」としみじみ言っておりましたが、
分かりそうな気がしました・・・・。
TVは、子供が生まれて湯河原に引っ越してから
映画を作るまでの生活なので、
私のイメージからは大分離れた伊丹さんでした。
そして、役者(平岳大)が伊丹さんになりきれないのが余計残念。
彼はなかなか素敵な役者ですが、
たぶん生身の伊丹さんを知らないのでしょうね・・・。

彼女と結婚するずっと前の若い頃は、
キザで多才で異文化の匂いのするオシャレな人という印象はありました。
そして、この本を読んで納得しました~。

50年ぐらい前のヨーロッパ滞在の話ですが、
ジャギャー・ギャレージ・コフィ・・・とことごとく発音の違いにこだわり
彼の美意識に照らし合わせ、間に合わせ・偽物を嫌い、
ジャギャーに乗り、ロータスエランの特注に乗り、
料理・音楽と極上の世界へ、
そして、チャールトン・ヘストンをチャックと呼ぶ間柄とは・・・・ね。
50年ぐらい前の話としても、話が大きすぎてやや鼻に着きますが、
皮肉と謙虚さ・ユーモア、そして日本人の矜持というかものが
文章を楽しくさせ、表紙のイラストも彼の作品で、
やはり再・再・版を重ねるだけの価値はありますね。
あの頃、こんな日本人がいたのだ!と
その時の夫人は、川喜多和子さんだったので、ありかな??

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