9/12/2013
読書
岸恵子さんの本が
遂に回ってきました。
やや刺激的な内容の広告だったので、
仲間に「買った?」「読んだ?」と
聞いても
皆、NO!との答えでした。
70代の恋愛に
妬ましくもあり、疎ましくもあり
なんとなくさけて通っているようですが、
素敵な彼女にはこんな華やぎが
人生の黄昏時に待っていたのですね。
とても素直で可愛い、
フランス仕込みの大人女性のお話でした。
彼女自身はこの大切な思い出を形に残したかったのでしょうが
物語の別れは、震災後のことでまだホット話で、
すごいと言うか怖いなと思いました。
もしかして震災の話はおまけかもしれませんが・・・
わりなき恋のお相手は了解済みなのでしょうか?
「私小説」は、
主人公イコール作者、
現実をそのまま書いていると思わせて読者をだます。
そこが腕の見せどころ・・・と読んだことがありますが、
主人公は20代後半から30代の様な錯覚に陥るほど、
初々しいときめきと感性をもって刺激的な恋愛をしていていますが、
随所に現在の彼女の息吹を感じます。(腕の見せ所)
そして、ほんとに古希を過ぎた人かと思うほど
仕事もエネルギッシュにこなし、70代の知性と教養が織り込まれ、
こんな日本人が居るのかと思うような紳士と、
世界をかける恋模様・・・いいな~!!
弱音をいわないこと、
それは、「上等な女のはったりとよび、この見栄とはったりは、
人生を潔く送るためには欠かせないほど大事である」と、
これは、作者の本音でしょうね。
プライドを持って生きてきた、素敵な彼女のハスキーな声が聞こえそうです。
そして、難しい恋愛は彼女から別れを告げたようです・・・・
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