この本は、昨年の暮れに
新聞広告を賑わしていたし、
昔、この作家の自伝小説のようのを
2冊位読んだ事があったので、
お正月に読む本、と言って
息子に買って貰いましたが、
手元に届くと、
題名通り
出稼ぎ、ホームレスの話で
新年向けでは無いナァと、
暫く置いてました。
読み始めたら、薄い本なので
すぐ、軽く読みましたが、
「全米図書賞」受賞の翻訳文学、と
有りますが、
息子が亡くなり、葬儀の様子や、
他宗教の違い、お経の違い、
成仏のあり方など、
地方の風習の説明などは、
私ですら飛ばして読みたいような
これら日本の伝統をどうやって翻訳するのか。
伝わったのか?不思議です^ - ^
物語は、福島で
平成天皇と同じ年に生まれて
令和天皇と同じ年の子供を持ち、
名前を一字頂き、浩一と名付け、
自身は12才の時から働き詰めで、
前回のオリンピックの時に
上野近辺に出稼ぎに来て、
働いて働いて、
弟達を大学まで出し、
息子もやっと就職と言う時、
突前死と言う不孝に遭い、
それからも、盆暮に帰るのみの
働き詰めの中、両親を見送り
養う人も無くなり、
福島に戻り
やっと夫婦で過ごして居たのに
妻も突前死で亡くなり、
何の為の人生だったか、と
全てを捨て出稼ぎで過ごした
上野に戻りホームレスとなり
時を待つように過ごした。
ハウスは、
皇室の方たちが上野を訪れる際は、
ホームレス一掃があり、退去させられるようです。
やはり、力のある作家だとおもいました。
「解説」の先生は、
天皇制の磁力をあぶり出す
の見出しで
大上段の構えにビックリ
この解説を読んで
改めて感じる事もありましたが、
天皇皇后の微笑みの裏に隠された権力にこれほど迫った小説は、平成になってから読んだ事が無い。とありました
ドンな私は、そこまで深く読み込めませんしでした〜。
私、皇室ウォチャーなので^ - ^
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