1/30/2019

読書

 
新聞の書評で、アガサ・クリスティーの愛に満ちたオマージュとあり、
アガサの本は多分読んだことはないが、
「ポアロ」と「ミス・マープル」のTVドラマの大ファンだったので、
この帯にもある様に面白そうだと、買ってもらいました。
 
上巻は、まるで「ポアロ」そのものの、
イギリスの貴族屋敷と、そののどかでどこか閉鎖的な村が舞台で、
「ポアロ」もどきの探偵が脳腫瘍でもう数カ月の命を
この事件にかけるお話で、お約束通りの進み方で、
上巻の最後には、「私には犯人が分かりました」と言って終わり、
この先、下巻はどうなるのかと思っていたら、
 
全然別の話が始まり、「ポアロ」の時代から
現代に戻り、この本の出版社と担当者の話に変わります。
 
出版社に届いた作品は、
上巻で、探偵が「犯人が分かった」と言った後の
一番大事なラストが欠落していているので、
不思議に思っているところに、
「作者が自殺した」と言う事件が起こり、
下巻の物語が物語が動きだします。
 
その作者が住んでる館と村が、
時代は変われど小説と瓜二つ状況で、
 
結末のない作品と、自殺する理由がつかめず、
女性担当者が、今度は探偵もどきになり、
犯人を探す為に動くのですが、
 
作家の周りを調べて行くと、色々なことが、
先の物語と、この自殺事件の話が交錯して、
物語の人物と現代の人物を交差させたり、現実世界に登場させたりと、
かなり、読み込みの難しい、
ゾクゾクするほどの読み応えで、
まだ、こんなこんがらがったお話が読める自分が偉い?と思いました(*^_^*)
 
「一読唖然」 「二読感嘆」らしいです。」
原作者は
これまで誰もやったことのないことをやって見たかったそうです。
「刑事フォイル」や「名探偵ポアロ」の脚本家として腕をふるった人らしいです。
や~、すごかった!

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