新聞の書評で、アガサ・クリスティーの愛に満ちたオマージュとあり、
アガサの本は多分読んだことはないが、
「ポアロ」と「ミス・マープル」のTVドラマの大ファンだったので、
この帯にもある様に面白そうだと、買ってもらいました。
上巻は、まるで「ポアロ」そのものの、
イギリスの貴族屋敷と、そののどかでどこか閉鎖的な村が舞台で、
「ポアロ」もどきの探偵が脳腫瘍でもう数カ月の命を
この事件にかけるお話で、お約束通りの進み方で、
上巻の最後には、「私には犯人が分かりました」と言って終わり、
この先、下巻はどうなるのかと思っていたら、
全然別の話が始まり、「ポアロ」の時代から
現代に戻り、この本の出版社と担当者の話に変わります。
出版社に届いた作品は、
上巻で、探偵が「犯人が分かった」と言った後の
一番大事なラストが欠落していているので、
不思議に思っているところに、
「作者が自殺した」と言う事件が起こり、
下巻の物語が物語が動きだします。
その作者が住んでる館と村が、
時代は変われど小説と瓜二つ状況で、
結末のない作品と、自殺する理由がつかめず、
女性担当者が、今度は探偵もどきになり、
犯人を探す為に動くのですが、
作家の周りを調べて行くと、色々なことが、
先の物語と、この自殺事件の話が交錯して、
物語の人物と現代の人物を交差させたり、現実世界に登場させたりと、
かなり、読み込みの難しい、
ゾクゾクするほどの読み応えで、
まだ、こんなこんがらがったお話が読める自分が偉い?と思いました(*^_^*)
「一読唖然」 「二読感嘆」らしいです。」
原作者は
これまで誰もやったことのないことをやって見たかったそうです。
「刑事フォイル」や「名探偵ポアロ」の脚本家として腕をふるった人らしいです。
や~、すごかった!
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