10/25/2014

読書


作者の名前と題名とで、
どんな本かと
楽しみに読み始めたところ、
ニューヨークの9・11で亡くなった
女性報道カメラマンの
人生を辿るお話で、
フィクションか、
ノンフィクションか
最後まで分からない、
秀逸なお話でした。

終戦直後に生まれ、
数奇な運命を持ち
幼いころにアメリカに渡り、
カメラと出会い
戦火の中、報道の意義を
訴え続けた人生を、




物語の中の作者・ライターが、丁寧に資料を集め親戚・仕事場・・・を
インタビューし、沢山の資料と年月を通し、
学生運動・浅間山荘・ベトナム戦争・世界で起きている戦地に赴き、
墜落時の御巣鷹山にも赴き、
悲しみを抱え歩む報道カメラマンの生きざまを真に迫るような取材と言う形で、
書かれているので、フィクションかと思いつつ、
物語は、カメラマンとライターの心情が、時代も場所も入れ違って同時に進むので、
珍しく、丁寧に読まないと私の頭にしみ込まず、ずいぶんと時間をかけて読みました。
一番最後のページがこの物語のすべてでした。
平和を願う思いです。
読み切ったという読後感でした。

お金のない主人公が、初恋の人にもらったカメラ、
ここからがスタートだったようです。
我が家にもこのカメラがあります。
ホントに簡単なカメラですが、出会いは大きく違いますね(*^_^*)

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