3/07/2013

大人の流儀



新聞広告で
以前気になっていた
本が回ってきました。

伊集院静さんが
気になる男だし・・・、
タイトルに惹かれ、
そして
「妻が死別した日」と
こんなコピーも
気になったし・・・
現在の妻
篠ひろ子さんの
心境は・・・と
思いめぐらしていましたが、
忘れた頃にやってきた。




「大人の流儀」は、春夏秋冬の四季に分かれ、
その時々の思いが、短いエッセイに込められています。
やはり彼独特の美意識で突っ張って書かれていますので、
流儀を学べる人がどれ位あるか・・・・ですね。
「妻が死別した日」の項にはどんなことがと思いました。
淡々と
「病院を出てタクシーを待つ時、若い母親と幼い息子が同時に待っていて、
彼らに譲った。
もう死んでしまったのだから、自分は急いで行くことはないのだから・・・」と
25年たっても忘れない、悲しみの極みが綴ってありました。
そして、四季のエッセイが終わった後に
「愛する人との別れ」と言う章があるのにはビックリおまけで一番のハイライトです。
結婚して幸せ一杯の夏目雅子さんをTVで見たことがありました。
そして丁度、こんな句が雛まつりの日に出ていました。

「結婚は 夢の続きや 雛まつり」

ホントに儚い夢でお気の毒でしたが、
私は篠ひろ子さんも好きなので、
死に別れの人の所に行く勇気・そしてTVから消えてどうしているかと
思っていましたので、とても気になりました。
エッセイの中では、家人という表現でしっかり存在しているので安心しました。
この作品を書く事にも動じない信頼が存在するのでしょうか・・・
ますます、篠さんが好きになりました。






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