3/12/2015
読書
桐野夏生さんの名前はよく知っていますが、
なかなか手元に届くことが無く、
読む機会がありませんでした。
15年位前の作品のようですが、読み応えがありました。
私は短編よりじっくり物語に入り込む方が好きですが、
これはなかなかの大人の本で、
ふとしたきっかで日常生活の亀裂からのぞく
人間のダークサイドの物語で、
心に潜む望みや思い込みが表に出ると、
こんな大きな出来事にまでなってしまうのかと、
6篇の物語は怪奇なものでした。
最近の本は、中高生や若い人の心理描写の
物語が多く感じますが、作家の年齢が近いからでしょうか、
今回の本では、こんな人間もいるのか、と
人間の深層はのぞいてみないと分からない・・・・
桐野さんの上手さですね。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿