やや風邪気味なのでのんびり陽だまりの中で、
本を読んでました。
「手の中の天秤」桂望実
読んでみてさすが作家はいい題名を付けると思いました。
誰にでもある、「手の中の天秤」・・・・。
裁判で執行猶予の判決がついた場合
被害者・遺族が望めば、加害者の反省具合などをチェックして、
刑務所に入れることが出来る制度があるようです。
縁がないので知らなかったのですが、
物語は、
30年ぐらい前に、この制度の新任係官になって、
被害者・加害者の重い心模様を
チャラン(ポラン)のあだ名のある上司とともに学んだことを、
今、大学の講師となって、講義の一環としてお話は進みますが、
重い話も時が解決するとまでは言い切れませんが、
チャランの人柄とともに、
こういう大変な仕事があるのだということも知りました。
そして、正義と悪とまでの大げさなことではなくても、
私も、「手の中の天秤」をしっかり見つめなくてはいけないと、
思いました。
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