9/16/2007

柳 美里さん

彼女の名前は気になる存在としてありました。
在日韓国人の初の芥川賞受賞と言うより、それはスキャンダラスな事としてでした。

東由多加さんとの生活を週間誌などでチラリと読んだり。
「石に泳ぐ魚」の訴訟など、内容はよく知りませんでしたが、あったのだと言う認識でした。

この「命」の本が回ってきて、初めて彼女の作品を読んで、感動しました。

始めは余りにも私小説なので、「え!読んでもいいの・・・」
秘密の日記を読むような気がして少し引きましたが、
「命」の表題通りテーマが「生と死」に向かい、引き込まれました。

彼の抗がん剤の闘病を、告知の無かった父の時を思い、私たちはもう少し父に何か出来なかったのか
と思い出せ、最後まで戦った東さんにエールを送りたいと思いました。
同時に難しい状況の中、女性最大のイベント妊娠出産、
まさに「生と死」に直面した、
柳さんの「物語」を紡いでないと壊れそうな心のうちが十分感じ取れました。

この本が同時進行で書かれていたそうですが、その時にに読んでいたら、
私も、もっと今より若くより感動したと思います。
息子さんも成長されて、もう小学生になっているころでしょうか・・・・
心をこめて名づけた名前のように成長されています願っております。

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