だんだん暮れも押し詰まり、
のんびり本など読んでる暇などなくなるので、
ずいぶん手元に合った本ですが、やっと読み終わりました。
私はエッセイより、小説の方が、
物語の中に入って行って夢中で楽しめるので、
すぐ手に取ってしまいます。
前回の「モンスター」は
おドロおドロしく、こういう生き方もあるのかと、
辛いものがありましたが、
この本は、とても高尚でした。
日本の美術宝物を世界に日本に紹介した、
夫の転勤でアイルランドダブリン在住の主婦の自伝的エッセイです。
司馬遼太郎さんも讃えたと言う
「その控えめな人柄とすばらしい知性」を持って、
平山郁夫さんの御紹介で、
皇太子時代からの天皇皇后とも親しくされ、
小さなライブラリーの中に眠っていた
「日本美術の宝物」を整理して目録を作り修復をし、
研究者のお世話をして、活躍された日々を、
文章もやさしく、控えめで知性を感じ、
この仕事に出会えた幸せを綴って居て、
大変なことも沢山あったでしょうが、
素晴らしい人生を過ごされたと嬉しく思いました。
そして、小説のなかのお話ですが「モンスター」の主人公も、
自分の人生を自分でつかみ幸せな最期だったと思いました。
人生色々(^-^)。
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